<快適な住まい>リビングを上階に設置する
リビングは家族が憩い、生活の中心となる空間です。戸建住宅の場合、1階にリビングを配置することが一般的でしたが、リビングを上階に配置する「2階リビング」のプランも、最近ではよく見かけるようになりました。今回は、2階にリビングを設置するメリットをご紹介します。
メリット① 日当たりや風通しが良好
たとえば隣の建物との距離が近いほど、1階リビングに自然光を採り入れることは難しくなります。2階以上のフロアにリビングを持ってくることで視界が広がり、日当たりを確保しやすくなります。また、空気の入れ替えや窓を開け放つなど、心地のいい暮らしが手にできます。隣家との位置関係もありますが、リビングを上階に持ってくるほど眺望も確保しやすくなります。
メリット② プライバシーを守ることができる
隣家との距離が近かったり窓の位置が重なったりすると、お互いに視線が気になって「カーテンを閉めっぱなし」という状態になりかねません。1階リビングの場合、高さ(視線レベル)を変えることは難しいですが、上階の場合では、窓の位置をずらすなど工夫し設計することができ、プライバシーの確保を可能にします。
このように2階(上階)リビングプランにすることでメリットが生まれますが、その一方で、「浴室などの水回りも2階に設置するのか?」「階段の上り下りが年を取った時に負担にならないか?」など、生活動線をイメージすることも大切です。家族のライフスタイルは時間とともに変わっていくもの。将来、デメリットともなり得るポイントを押さえたうえで、リビングを何階に設置するのか、検討を進めるのがいいといえるでしょう。