<安心の住まい>耐震性能のランクを示す「耐震等級」ってなに?
地震の発生が多い近年、住まい探しにおいて、耐震性を重視する人は多いはず。そこで、今回ピックアップするのは「耐震等級」です。住まいの耐震性能のランクを示す「耐震等級」についてよく知ることが、安心して暮らせる家づくり・住まい探しにつながります。
「耐震等級」とは、地震に対する建物の強度を示す指標のひとつです。住宅の性能表示制度を定める「住宅品質確保促進法(品確法)」に沿って制定されたもので、建物の耐震性能によってランクが3段階に分かれています。その数字が大きければ大きいほど、建物の耐震性能が高いというわけです。つまり、地震で建物が崩壊しないよう、地震に対する構造躯体の倒壊・崩壊等のしにくさを表示したものが「耐震等級」なのです。
建物の耐震性に影響する要素には、「建物の重さ」や「耐力壁」などが挙げられます。たとえば「建物の重さ」は、建物そのものや屋根が軽ければ軽いほど、建物が地震の揺れに対しての振幅が小さくなる。さらに「耐力壁」は、地震や風などで生じる横からの力に抵抗できる面が多ければ多いほど耐震性に優れるといった、建物の耐震性に影響する要素になるのです。
マイホーム購入時、大きな検討材料となる「耐震等級」。永く住まう場所ですから、納得できる家づくり・住まい探しを行うため、「耐震等級」についてよく知っておくことは大切です。建売住宅やマンションの場合は、性能評価書が交付されている住宅は多くあります。さらに、戸建ての注文住宅なら建設前に耐震等級を上げることもできますので、ハウスメーカーに相談してみてはいかがでしょうか。