コラム

<家とお金>住宅ローンの年収負担率はどれくらいが適正?

住まいの購入で住宅ローンを組む時に使われるのが、年収に対する返済負担率という考え方。よくいわれる目安が、年収の20%以内。年収600万円なら年間の返済額をその20%、120万円以内に収めましょうということですね。この程度なら、返済が始まっても無理せずに生活できるというわけです。

以前なら一般的に年収は毎年増えていくものと考えられました。なので、年数を経るごとに返済負担率は少しずつ下がっていき、暮らしに余裕がでてくる。でも今度はその分教育費など子どもにお金がかかるので、バランスのとれた家計が維持できるといわれていたのです。

ところが、今の時代、なかなか実質の収入も増えません。にもかかわらず、20%どころか30%を超える返済負担率でも住宅ローンの審査に通ることは珍しくありません。借りられるからと無理をすると、購入後の生活の重荷になってしまうリスクも大きくなります。

そう考えると、やはり返済負担率を年収の20%以内に抑え、余裕が出た場合は繰り上げ返済を行う、そんな堅実な住宅ローンを組むのが安全ではないでしょうか。

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