<住まいの選択>住宅購入適齢期はいつ?
「住宅購入の適齢期」とか、それに近い言葉、時々耳にしませんか。そう、子どもが小学校に入学する前とか、結婚したあとの賃貸の更新時期だとか、いろいろ言われてきました。でも、今の時代、そんな適齢期はないといえるかもしれません。
20年、30年くらい前は、今に比べるとライフスタイルや価値観がまだそれほど多様化していませんでした。なので、結婚して子どもができてとなると、住まいの選択にも王道のようなものが、ぼんやりとに認知されていたのです。最初はマンションで、次に一戸建てへという、「住宅すごろく」にも似た感じですね。
でも現在はどうでしょうか。もちろん、子育てファミリーもいれば、夫婦ともキャリアを積んでDINKSで暮らしを楽しんでいる家族もいる。もちろん、結婚しないという選択肢だって、ちゃんと市民権を得ていますよね。つまり、具体的な「適齢期」は考えにくくなっています。何かのきっかけや事情で「家を買ったほうがいい」というタイミングが、買い時でしょう。それは家族やその人こどにバラバラだと思います。質の高い賃貸住宅が増えている点も見逃せません。
ただ、ひとつだけ確実に言えることがあります。それはかつてないほど超低金利の住宅ローンが続いている上に、税制面のバックアップも大きい現在の購入環境は、間違いなく◎ということです。