<住まいの選択>新築か、それとも中古か、どちらを選ぶ?
家選びの大きな選択肢としては、一戸建てかマンションかとともに、新築か中古かというテーマも悩ましいところです。たくさんの人がぶつかる課題ですね。
新築か中古かは、大きく2つの視点から考える必要があります。ひとつは、価格面です。一般的に同じような条件なら、それは新築のほうが高くて中古は安いはずです。中古は単純に安いだけでなく、住宅市場において一定の評価を受けた、市況に即した価格といえるでしょう。でも新築はその物件が中古になった時にどういう価格が適正なのか、その時点では不透明な部分もあります。よく言われるのは、新築は契約した時点で20%価格が下がるということ。それは大袈裟としても、ポイントを理解しておくことが大切です。
次に立地についてですね。新築はある程度数が限られますから、希望のエリアに運よく出てくるとは限りません。一方、中古なら子どもを転校させたくない、という条件でも見つけることが可能になります。エリア限定で家を探すなら、必然的に中古になるかもしれません。逆に狭いエリアにこだわらずに、広域で自分たちに合う家を探すなら新築のほうが向いているといえるでしょう。
これに加えるとすれば、設備仕様の差ですね。中古も10年以内だと新築とそれほど大きく変わることはないでしょう。ただし、築年が古くなるほど、新築に比べて設備仕様が陳腐化するケースも多くなります。そのとき、新しいものに交換できるかどうか、見極める必要があります。
もちろん、どうしても新築でなければイヤという人でも、最近ではリノベーションして、新築同様の住み心地、さらに自分たち仕様にカスタマイズした快適な住み心地を実現することも可能です。