総合地所×うちレポ ルネの名作マンションを訪ねて vol.2

マンションの価値は、年月が経過して初めてわかるものかもしれません。そこに暮らす家族が、いつまでも誇りと愛着を持てるマンションとして、建物やコミュニティは成熟しているのか。その価値を確かめるために「うちレポ」が総合地所のマンション「ルネ」を訪ねました。

エリアの空を占有。独創的なフォルムが光る

一般的なタワーマンションとは大きく一線を隔し、飛びぬけた存在感を放つ近未来的なフォルム。空を占有し、最上階からは大阪中心部までも見晴らすその迫力は、仰ぎ見ずにいられないほど。駅を中心に、歴史情緒あふれる美しい寺町、活気に満ちた商店街、そして再開発によって生まれ変わった当街区と、様々な個性を内包するエリアのランドマークとして、道行く人々の憧憬を集める。そんなルネセントラルタワーは、阪神本線「尼崎」駅北口の再開発によって、駅前広場、大規模立体遊歩道「スカイウェイ」とともに誕生。総合設計制度により容積率の緩和を受け、高さ120mを超える超高層タワーが実現した。竣工から17年が経ち、さらに存在感を増しているようだ。

エントランスと住戸棟をつなぐ中庭から空を見上げると、SF 世界に入り込んだような迫力のある光景が目に飛び込んでくる

シンボリックな外観は憧れを、美しい空間は誇りを生む<個性際立つデザイン>

空を支配する塔。そんなフレーズがふと思い浮かぶ。周 囲に並び立つ高層建築は、ほとんど見当たらない。地上から最上階までまっすぐに伸びる中央塔の両脇を、白い 2 本のラインが彩る。さらに重厚感のある茶褐色のタイルを纏う中層棟、低層棟が大きく張り出し、躍動感のある個性的なフォルムを生み出している。
メインエントランスを抜けると、植栽豊かな中庭があたたかく出迎える。ふと見上げれば吹き抜けの先に空が広がり、天へと昇る梯子のように、中央塔が燦然とそびえる。
「中庭から見上げた建物と空。このコントラストに心揺さぶられます。個性的な外観も然ることながら、中に入らないと見ることができないこの光景は、目にするたびに ワクワクするほどです」

◆OWNER'S VOICE
エリアのランドマークとして、いつまでも誇れるマンションへ

竣工当時は今以上に周囲に高い建物がなく、このマンションの存在感は際立っていました。躍動感あふれる個性的な外観デザインに、空を独占するような開放感。このマンションを絶対に買うのだと心に決め、仕事に打ち込みました。だからこそ、この先もずっと誇れるマンションであるように、理事会や自治会の活動を通じて、ただ環境を維持するだけでなく、もっと魅力的にしていきたいと思っています。2017年に外壁の補修や塗装などの大規模修繕を行ったことで、より輝きを増したように感じます (40代男性)

中庭から見たメインエントランス棟。段上に植栽を配し、緑と風を感じる憩いの空間。雨避けに屋根のある通路も備える

1 階南東側に公開空地を設け、ゆったりと配した植栽がマンション内外に潤いを与える

阪神本線「尼崎」駅南口からルネセントラルタワーのメインエントランスまで、広いペデストリアンデッキが続いている

いつも身近に“個性を活かせる”場所がある<充実の共用施設>

メインエントランスから、中庭の階段を下りた先、正面の扉を開けると、落ち着きのあるラウンジが姿を現す。
ガラス越しには開放的な温水プール。大きな窓から植栽の緑を望み、降り注ぐ日差しが水面を煌めかせる。
泳いだ後には、併設の広々とした大浴場へ。あたたかなお湯が疲れた体をそっと癒してくれる。メインエントランスは、住む人だけが入れるプライベートガーデンにもつながり、色とりどりの草花、藤棚の下のベンチが憩いのひとときを紡ぎだす。
「人それぞれ、好みやライフスタイルは異なりますが、そうした個性を受け入れる懐の深さがこのマンションにはあります」

◆OWNER'S VOICE
一人ひとりにお気に入りの場所、時間があるマンションです

私の一番のお気に入りは眺望です。周りに高さ100mを超 えるような建物がほとんどなく、高層階または屋上の展望 デッキからは、遠くまで一望でき、夏には淀川の花火大会も見ることができます。孫が遊びに来ると、ホテルの様なプールや温泉に大はしゃぎ。また、充実した共用施設を活用し、理事会や自治会の活動だけでなく、住人同士の自発的な集いから、様々な活動が生まれていることはとても良いことですね(40 代女性)

大きなガラス窓から日差しが降り注ぎ、開放感あふれるプール。隣接して天然温泉の大浴場があり、サウナ、水風呂まで完備する

3階メインエントランスから入れるプライベートガーデン。共用棟をテナントとして貸し出したカフェレストランも併設

32階住戸から南東方面の眺望。視界を遮る建物はなく、淀川の先まで見通すことができる

ゆるやかな交流を育む“管理と自主性”の程よい距離感<良好なコミュニティ>

ラウンジの端に置かれた腰高の本棚にびっしりと詰まった本。それは住む人たちかが無償で提供したもの。有志で集った図書委員会が管理し、貸し出しを行う。傍らには大きな折鶴や造花、ルネセントラルタワーの模型など、手作り作品がさりげなく飾られている。すべてここに住む人たちの作品だという。
夏にはプライベートガーデンでバーベキューやラジオ体操が開かれ、大人も子どもも笑顔を交わす。気が付いたらゴミを拾う、植栽の手入れをボランティアで行う。そ んな小さな積み重ねが良好なコミュニティを築き、竣工 から20 年近くを経てなお美しい姿、そして心地よい環境を保ち続けている。

◆OWNER'S VOICE
快適なマンションライフをつくる、コミュニティ活動に尽力しています

管理の質は、マンションの価値に直結します。私たちは理事会を頂点に、コミュニティ活動を推進する自治会に加え、自主防災組織を立ち上げました。防災器具の拡充や、フロア・ブロックごとに責任者を決め、情報交換や連携をスムーズにするほか、全住戸に対し「防災だより」を毎月発行 するなど啓発にも努めています。こうした取り組みは尼崎市からも注目され、マンションの資産価値を高めることにもつながっていると考えています(60代男性)

ラウンジに飾られている模型は入居者の作品。住人同士が自発的に集い、趣味や特技を活かせる場をつくり出しているという

理事会を中心に、良好なコミュニティを維持するための組織運営を行っているからこそ、大規模修繕もスムーズに完了したという

「ルネセントラルタワー 」 マンションプロフィール

竣工年月:2002年6月/交通:阪神本線「尼崎」駅徒歩3分/構造:RC 造 36 階建/敷地面積:5,439,57 m²/総戸数:294戸/専有面積:50. 74m²〜109.95 m²/間取り:1LDK ~ 4LDK /共用施設:ラウンジ、屋内温水プール、男女別天然温泉浴場、プライベートガーデン、カフェテラス他
《取材・撮影 2019年6 月》

大規模立体遊歩道(ペデストリアンデッキ)「スカイウェイ」上から見たルネセントラルタワー

【関連リンク】