マンションの価値は、年月が経過して初めてわかるものかもしれません。そこに暮らす家族が、いつまでも誇りと愛着を持てるマンションとして、建物やコミュニティは成熟しているのか。その価値を確かめるために「うちレポ」が総合地所のマンション「ルネ」を訪ねました。

緑と水の園がつなぐ、心地よいコミュニティ

広大な中庭を中心に、まるで翼のように左右に広がる「アクアウィング」と「フォレスタウィング」。緑と水に寄り添う2棟構成の大規模マンション「アクアフォレスタ・ルネ稲毛」。元々この地にあった井戸をビオトープの池に活用し、地域の人々の目を楽しませてきた桜並木をコリドーとして残すことで、土地の記憶を継承。100種類以上にも上る多彩な植栽を活かすために、空間を贅沢に使うだけでなく、機械式駐車場を地下に設置するなど細やかな配慮によって圧倒的な開放感を創出。つくり手の愛情を受けて生まれた「アクアフォレスタ・ルネ稲毛」は、その想いを引き継ぐ住まい手によって、20年を経てさらに美しく磨き上げられている。

アクアウィング14階から見たフォレスタウィング。1階中央、アーチ状のゲートを抜けた先がビオトープとなっている

圧倒的スケールの美しき庭園<開放的な空間デザイン>

そこはまるで西洋の城の庭園。内と外を緩やかに隔てる赤レンガのメインゲートをくぐり、階段を上ると視界が一気に開け、心地よい風が吹き抜ける。約 6000 ㎡もの広大な中庭、その中央にそびえるシンボルツリーの足元に施された水盤から水路が延び、その両脇に 2 棟の勇壮な建物が大きく翼を広げている。

多彩な植栽がコリドーを形成し、その入り口に配された瀟洒な柱が華やかな彩りを添える。さらに奥へと歩みを進め、アーチ状のゲートを抜けると、一段と濃い緑と湧水池を湛えるビオトープが姿を現す。
「子どもたちの自然体験の場であり、大人たちの憩いの場。天気の良い日は自然と人が集まり、ちょっとした宴会が日常的に行われています。この緑と空の開放感、爽快感は何物にも代えがたい贅沢です」

◆OWNER'S VOICE
掛け替えのない“水と緑と開放感”
この宝物を守っていきたいです

これだけの規模の中庭とビオトープに、100種類を超える1000本以上の豊富な植栽。この環境が一番の宝物です。維持管理は大変ですが、1年交代の理事会と自治会を、有志の「ガーデニング・クラブ」が支え、この居心地の良い環境を守ってきました。植物の名前が分かるようにプレートを付けたり、愛着が湧くような工夫も施しています。こうした緑と水を介したコミュニティ活動をもっと盛り上げ、今後もずっと誇れるマンションにしていきたいと思っています(50代男性)

赤レンガ調のメインゲート。下から見上げると、水と森をイメージしたステンドグラスが太陽光を受けて美しく煌めく

ビオトープの池の脇に、木を囲うようにカウンターデッキとベンチを設置。住人同士の絆を育む交流の場となっている

20年を経て成熟した深い緑を湛えるビオトープ。井戸水を活用したじゃぶじゃぶ池には多様な水生生物が棲息している

活動意欲をかき立てる多目的スペース<充実した共用施設>

メインゲートと一体となった赤レンガ調の管理棟。その北側に位置する一面ガラス張りの開放的なラウンジでは、季節の花と瑞々しい緑を湛える木々が彩る広い中庭を眺めながら、時に語らい、静かに本を読みふけり、そっとティーカップを傾ける。そうして思い思いの時間を過ごす住人達の姿。

南側の音響ルームへ足を運ぶと、そこは隅に置かれたアップライトピアノが小さく見えるほど広い空間。「最初の頃の夏祭りは、バンドを外部から呼んでいたのですが、今では住人を中心に行っています。雨で野外演奏ができなくても音響ルームがライブ会場になるので、練習のモチベーションにもつながります。そうした活動に合わせてアンプやスピーカー、照明などを少しずつ増やしていき、機材もかなり充実しました」 やりたいことが見つかったとき、挑戦できる環境がすぐそばにある。それはなんと幸せなことだろう。

◆OWNER'S VOICE
世代を問わず楽しく過ごせる
居心地の良いマンションです

私は親がこのマンションを購入した第二世代ですが、年齢に関係なくご年配の方とも友人のように交流しています。子どもも水盤で水遊びをしたり、ビオトープの池でザリガニ釣りをしたり、住人の皆さんに見守られながら、安心して楽しく過ごしています。日々、色々な刺激を受けながら成長しているようで、最近は窓を開けると聞こえる電車の走行音を聞き分けて、車種を言い当てるんですよ(30代男性)

管理棟1階のラウンジでは、背の高いガラス窓越しに緑あふれる広大な中庭を眺めながら、ゆったりと寛ぐことができる

映画鑑賞やバンド演奏の他、ダンスなどちょっとした運動なら充分に行える広々とした音響スタジオ

アクアウィングの14階にある和風のゲストルーム。障子を開けるとJR総武本線の線路越しに開放的な眺望が広がる

シンボルツリーが寄り添う中庭中央の水盤は、常に消毒液を循環させて衛生状態を保っているため、子どもが安心して水遊びを楽しめる

“暮らしを楽しむ”ことに、一生懸命になれる場所<良好なコミュニティ>

春には桜を愛で、夏には水遊びや夏祭で盛り上がり、秋は紅葉、冬には植栽をイルミネーションで飾りつけクリスマス会を催す。時には飾りを手作りし、大人も子どもも一緒に露店を運営する。工作が得意な人、樹木に詳しい人、楽器の演奏が得意な人、それぞれ特技を活かしながら、コミュニティの輪が広がり、一生懸命に暮らしを楽しむ雰囲気が広がっていく。

「大震災と猛烈な台風という大きな災害を乗り越え、改めて住人同士のつながりの大切さに気づきました。完成から20年が経ち、これから緩やかに世代交代が進んでいくでしょう。その中で、この緑と水に恵まれた環境と良好なコミュニティを継承し、色々な個性や特技を活かしながら誰もが楽しく暮らせる、そんなマンションであり続けてほしいと願っています」

◆OWNER'S VOICE
つくり手の深い愛情を受け継いで
コミュニティを大切に育んでいます

総合地所は入居前からワークショップやお花見会など様々なイベントを開催。その中で、「水と緑を介して豊かなコミュニティを育んでほしい」という、このマンションに込められたつくり手の深い愛情と情熱を感じました。同時にコミュニティ活動の楽しさと、自分たちで環境を守り、活かす大切さを知ることができたからこそ、こうしてコミュニティの輪に入り、楽しい日々を謳歌できているのだと思います(50代女性)

自治会や子ども会、シニアサロン、ビオトープクラブなどが主導で様々なイベントを企画。住人同士の交流の機会をつくりだしている

竣工から20年以上を経ているとは思えないほど美しい姿

アクアフォレスタ・ルネ稲毛 プロフィール
(2棟構成:アクアウィング/フォレスタウィング)

竣工年月:1999年3月/交通:JR総武線 「稲毛」駅 徒歩6分/構造:SRC造、一部RC造(アクアウィング:地上13階建て/フォレスタウィング:地上14階建て)/敷地面積:20,339.35㎡/総戸数:488戸/専有面積:72.34㎡~99.92㎡/間取り: 2LDK~4LDK/共用施設:管理棟(キッズスペース併設ラウンジ/音響ルーム)、スカイラウンジ、ゲストルーム、ひだまりの庭(ビオトープ)他
《取材・撮影 2019年11 月》

竣工当時、航空撮影したアクアフォレスタ・ルネ稲毛。
2棟のL字型の建物のうち、左がアクアウィング、右がフォレスタウィング

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