横浜ランドマークタワーを間近に、新しさと懐かしさが交差する街「戸部」

首都圏有数のターミナル駅である「横浜」駅から京急本線で1駅の「戸部」駅。南東に横浜ランドマークタワーやみなとみらい21の観覧車など進化を続ける「みなとみらい」のシンボルを望みながらも、人が暮らす温もりが感じられる穏やかな街並みが広がっています。今回は、そんな新しさと懐かしさが交差する街、戸部を歩き回ります。

子育てママも太鼓判! 欲しい要素がコンパクトにまとまった街

京急「戸部」駅を出ると、目の前は東海道が走り、マンションやビルが立ち並ぶ都会的な光景が広がっています。そのまま駅から東に行くと「横浜」や「桜木町」に出てしまうので、西に向って歩くと、西区役所入口の表示が。このまま直進するより、区役所方面に向かう方が面白そうな気配がするので、左折して南進することにしました。

すると前方から賑やかな声が聞こえてきたので向かってみると、フェンスで覆われた球技場と広場、遊具が揃う「戸部公園」で、たくさんの子どもたちが思い思いに遊んでいますね。そんな様子をベンチから眺める女性を発見したので、早速、戸部の暮らしについて聞いてみました。

「すごく穏やかで、治安も良いですし、緑も多くて落ち着いた街ですね。こうして子どもが自由に遊べる公園もありますし、すぐ近くに西区役所やスーパー、幼稚園、小学校などがコンパクトにまとまっていて、暮らしやすいですよ。この公園の隣には休日急患診療所があるので、子育て中の身としてはすごく心強いですね」と、特に考える様子もなく、さらさらと答えてくれます。

硬いボール以外なら球技もOKの「戸部公園」。区役所や郵便局、スーパーなど生活利便施設が集中し、地域の見守りの目もあるため、子育て家族には大助かりだという

「西前銀座商店街」を起点に、5つの商店街が連続。合計150以上の店舗が並んでいるそうだ

「野毛山動物園とか、南側に行くと坂を上りますが、戸部の駅周りは比較的道もフラットなので、子どもを乗せて自転車で移動するのも意外と楽なんですよ。商店街もありますし、基本的に普段の生活で困ることはないですね。昔ながらの銭湯とか、風情もあっていいですよ(笑)」

本当に満足しているご様子。なので、ちょっと意地悪く、「戸部」駅には各駅停車しか止まらないことを指摘してみましたが・・・
「通勤で急ぐ人たちにとっては不便に感じるのかもしれないですが、横浜駅まで1駅ですし、帰りも各停の方がすいているのでむしろ気楽なくらいですね」と、あっさり切り返されてしまいました。

実はここまで歩いてきて、街の雰囲気に心惹かれてはいたので、女性の話を聞いて、俄然、戸部という街に興味がわいてきました。もう少し歩き回ってみましょう。

1947年(昭和22年)創業の「萬歳湯(ばんざいゆ)」。お湯は熱めの48度、高い天井の開放感と定番の富士山以外にも趣のある銭湯アートが楽しめる

迫力満点! 住宅街に出現した緑あふれる大規模マンション

戸部公園からさらに南へ進むと、桜の花に彩られた西区役所へ。そのまま南に行くと一戸建てが並ぶ住宅街、南西に行くと商店街に出ますが、今回の目的地は東側にあります。

区役所南側の通りを覗くと、正面には周囲から頭一つ突き出した高い建物が存在感を放ちます。竣工したばかりの住友不動産の分譲マンション「シティテラス横濱サウス ザ・ガーデン」(全294戸)です。早速、実物を見に行きましょう。

間近で見ると、とにかく敷地が広く、高低差約11mの傾斜地に佇む地上11階建ての大規模マンションは迫力満点です。

「接道を広くとるために、敷地の一部を歩道・車道として提供しています。また空地率約70%のゆとりある配棟計画と、敷地面積の2割ほどに約1700の中高木を配した穏やかな環境を実現しています」と、案内してくれたのは小粥氏(住友不動産)。

西区役所南側の通りから見た「シティテラス横濱サウス ザ・ガーデン」

東西をつなぐコリドーは一般開放されるため、近隣住民もマンションを迂回せずに区役所まで通り抜けることができる

「当マンションは北側のパティオ(広場)をはじめてとして、南西に提供公園、西面にフォレストコリドー、中央に東西へ通り受けできる遊歩道を設けるなど公開空地を設け、地域にお住まいの皆さまの暮らしにも配慮した計画となっています。また南側には横浜市により拡張整備された伊勢町もくせい公園が隣接しており、開放的なロケーションが実現しています」

空地分だけでなく、広い接道や隣接公園によって、マンションの住戸と周囲の建物との間に距離ができて、プライバシーの面でもゆとりが生まれているんですね。ガラスを多用し、一部ブラックと赤レンガ調のタイルをアクセントにあしらうシャープな外観も存在感バツグン。期待が高まりますね。それではいよいよマンションの中へ突入します。

敷地南に隣接する「伊勢町もくせい公園」から見た「シティテラス横濱サウス ザ・ガーデン」

「落ち着いた中庭の緑」と「 進化するみなとみらいの夜景」 眺望を選ぶならどっち?

「シティテラス横濱サウス ザ・ガーデン」は西面に2棟、南北東面にそれぞれ1棟ずつの5棟で構成されています。最初に案内された北側の4階南向きのモデルルーム。

「基本的には敷地に対して外向きに住戸、内側は共用廊下ですが、中庭向きの住戸もございます。プライバシー性が高く、落ち着いた緑を眺められるということで、人気としては開放的な外向きの眺望に劣らず、こちらを選ばれるお客様もたくさんいらっしゃいます」と小粥氏。

確かにバルコニーから見下ろす中庭はなかなか心地よい景観です。入居者しか利用できない安心感もあるので、バルコニーを多用するライフスタイルにはぴったりかもしれません。

その後、各方面の住戸からの眺望をチェック。やはり東向き11階から眺めるランドマークタワーをはじめとして、開発が進む「みなとみらい」の光景にはワクワクしますね。南側の公園や中庭の緑は日中に見たい景色ですが、こちらは夜にもう一度見てみたいと期待させるものでした。

北側の棟4階南(中庭)向きのモデルルーム。バルコニーからは落ち着いた中庭の様子が見られる

ランドマークタワーをはじめ、みなとみらいの象徴的な高層建築物が一望できる。角度によってはみなとみらいの観覧車も見える

次は南側の棟1階(表記上は4階)から外へ。そこには伊勢町もくせい公園とマンション棟の間に設けられた菜園テラスが広がっています。

「菜園テラスは当初2年間は管理会社が管理し、イベントなどで活用し、個人へのリースは行いません。そのため、費用も管理費の中に含まれています。また、公園利用者からの視線を遠ざけ、ご入居者様のプライバシーを確保する役割も持っています」

ガーデニングが趣味の人はもちろん、興味はあるけれどなかなかチャレンジする勇気がなかったという人にとって、自分で管理する必要がなく、気軽にイベントとして参加できるというのは魅力的ですね。親子交流のきっかけにもなりそうです。

最低限の共用施設とバリエーション豊富なプラン、落ち着いた住環境ながら横浜駅隣接のエリア性など、幅広い個性を受け入れてくれそうなマンションです。完成しているからこそ分かる情報も多いので、これからマンション購入を検討する人も、ぜひ一度、こうした完成済み物件に足を運んでみることをオススメします。

敷地南端に位置する菜園テラス

住友不動産株式会社 小粥 綾一氏

狛犬ならぬ狛ネズミ? 男女で回すとご利益あり

「シティテラス横濱サウス ザ・ガーデン」の見学を終え、「戸部」駅へ向かう道すがら、ふらふらと脇道に入ったり、寄り道をしていると、「戸部公園」のすぐそばに神社を発見。鳥居には「杉山神社」と書かれていますね。

拝殿を覗いてみても、普通の神社なのですが、何か違和感を感じるので、中に入ってみると・・・狛犬の前に槌を持った1対のネズミの像が鎮座しているではないですか。拝殿に向かって右を男性、左を女性が回すとご利益があると書いてあります。なんでもお祀りする大黒様の使い魔がねずみであることから設置されたとか。でもなぜ回すのでしょうか?

「先代の宮司が立案したので、正確な記録は残っていないのですが、人が願いを込めて動かすことで神様の力が高まると考えてのことだと思います。お神輿を担ぐとき、神様が乗っているにもかかわらず揺らすのも、同様の理由です」とのこと。

なるほど、お神輿のわっしょいわっしょいにはそんな意味があったんですね。因みに狛ネズミは困難を乗り越える運気を運んでくれるそうです。干支の一番手となったネズミですから、ご利益がありそうな気はしますね。「シティテラス横濱サウス ザ・ガーデン」を見学する際には狛ネズミのある杉山神社も探してみてください。

狛犬と狛ネズミ、4体の神様の使いが見守る「杉山神社」。怖い顔の狛犬に対して、愛嬌のある狛ネズミに癒される

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