やっぱり本物がいちばん!

突撃!完成済マンションレポート vol.2

新築マンションというと、実物を見られないまま完成前に購入を決めないといけないことも少なくないですよね。でも、実際に出来上がった建物は完成パースよりも、ずっと迫力があって魅力的なはず。そんな想いからこの企画がスタートしました。「うちレポ」取材班が完成したマンションへ突撃し、実物マンションの内側を紹介していきます。第二弾は東京メトロ南北線「本駒込」駅から徒歩4分に完成した「リビオ文京千駄木」。穏やかな住宅地が広がる文京区の高台から都内を見晴らす開放的な暮らしをお見せします。

近づくほどに“風格”を増す外観デザインにほれぼれ

すっかり冬将軍も鳴りを潜め、うららかな陽気に包まれた2月某日、訪れたのは東京メトロ南北線「本駒込」駅。あまり新築マンションが登場しない文京区で駅徒歩4分に完成したマンションを見学できるとあって、気分も盛り上がってきました。

駅の2番出口を出て、本郷通りを駒本小学校前の信号で左折(北東方面)すると、車通りは減り、どこかのんびりとした雰囲気に包まれます。途中に生鮮食品のお店などがぽつぽつありますが、基本的には住宅地。信号もなく、気が付いたら目的地はもうすぐ目の前。緩やかなカーブを抜けると、とにかく目立つレンガ調のタイルをあしらったマンション「リビオ文京千駄木」が現れます。

「リビオ文京千駄木」は四方に隣接する建物がそれほど高くないので、8階建てでも突き抜けている。また、赤みがかったレンガ調の外観は、周囲の建物と一線を画し、とにかく目立つ

マンション手前で一度だけ横断歩道を渡りますが、信号は押しボタン式で、ボタンを押すとすぐに切り替わるので、ストレスなく渡ることができました。4分もかかったかな?というほど、駅から近く感じられました。

更に近くで見ると、ベースとなるレンガ調の小ぶりなタイルだけでなく、大きさや色味の異なる複数のタイルで変化をつけていることがわかります。たとえば1階正面の外壁にはやや大振りな暗色系のタイルを配すことで、重厚感を演出しつつ、エレベーターが収められた張り出し部分はアイボリーカラーを用い、天に柱が立ち上っているような軽やかさを感じさせます。見上げてみれば、外廊下の天井には木目調の加工が施されているなど、細部にまでデザインへのこだわりが感じられます。

それではお待たせしました。いよいよマンションの中へ突撃します。

パース(完成予想CG)の時点でデザインは格好良かったが、実物を間近で見ると、一段と渋みを増し、昔からこの場所に存在していたかのような風格が漂っている

外廊下もリビングも見晴良好! 期待以上の“開放力”を実感

エントランス前では、今回「リビオ文京千駄木」を案内していただく、日鉄興和不動産の木村さん、坂本さんが出迎えてくれました。

最初に向かうのは、全21戸のうち、ルーフバルコニーが付いた最上階(8階)の東側角住戸。エレベーターを降りて外廊下に出ると、最初に廊下の広さと明るさを感じ、ふと外に目を向けて、その突き抜けた眺望に目を見張りました。外廊下は北西側ですが、これだけ正面が抜けていれば、十分日の光が入るので明るいのも納得です。手摺りに反射した太陽光が木目調の天井にも移りこんだ優しい灯かりにほっとします。

写真で見る以上に実際の眺望は突き抜けて見える。外廊下の木目調の天井は、デザインに優れるだけでなく、日差しの照り返しを和らげる役割も担っていると気付き、その周到さにも驚かされた

木村さんによると「リビオ文京千駄木のコンセプトは“開放力”」とのこと。この眺望を見た後に聞くと説得力があります。

しばらくこの爽快感に浸っていたいところですが、住戸の中も気になりますので、そろそろ移動しましょう。

廊下を抜けてリビングに入ると、正面の大きな窓、そして左手(北東方面)に奥行き約3mの広々としたルーフバルコニー。ともに眺望は素晴らしいのひとこと。

「物件ホームページやパンフレットにも眺望のパノラマ写真を掲載しているのですが、実物の方が迫力がありますよね。スカイツリーも見えるのですが、写真で見るより大きく、近く感じられると思います」と木村さん。

また、リビング隣接の洋室にはバルコニーを設け、リビングは奥に突き出た形にすることで、バルコニーに面するリビングの壁にも窓を設けています。これは開口部を増やし、室内に太陽光をたっぷりと取り込めるように工夫ですね。リビングと洋室を隔てるウォールスライドドアを閉めても、奥行きが感じられる分、思った以上にリビングが広く感じられました。

逆梁工法を採用したことで、サッシ(窓面)を高く、またリビングをバルコニーサイドに突出すことができ、開放的な眺望を最大限に活かしたプランが実現している

8階のルーフバルコニーは奥行きだけでなくスパンも広く、贅沢な仕様となっている

暮らしのリアルを追求した心にくい設備へのこだわり

最上階の眺望を堪能したところで、続いては別階のモデルルームへ。ルーフバルコニーがない以外は、先に見学した最上階の3LDKとほぼ同仕様です。リビングにはダイニングテーブルやソファ、隣の洋室にもワークデスクが配置されていますが、不思議なことに家具がない部屋より広く見えます。それにシンプルで落ち着いたインテリアは、今すぐこの部屋に引っ越しても違和感なく暮らせそうですね。

「実際の生活動線などのイメージがつかみやすいので、何もない部屋より広く感じるのだと思います。当社はデザイン、プランニング、モデルルームのインテリアレイアウト含めて、等身大の心地よい暮らしを意識しています」と坂本さん。

その“等身大の心地よい暮らし”はキッチンや収納など、設備面にもちりばめられているといいます。

シンプルながら空間をうまく活用したモデルルームのインテリアにも、「等身大の心地よい暮らし」をつくることへのこだわりが感じられる

「本当にさりげない工夫なので、言われてみないとなかなか気づかないかもしれないのですが、たとえば洋室のクローゼット。人によって収納したい物の大きさや数は異なるはずなので、棚板やハンガーパイプの数や位置を自由に組み替えることができるようになっています」

日鉄興和不動産では暮らしやすい住まいの実現をめざし「+ONE LIFE LABO(プラスワンライフラボ)を設立し、様々な設備やサービスの研究・開発を行っているといいます。

ほうほうなるほど、と感心しつつ部屋の中を見ていると、目が留まったのはキッチンのシンク。謎の溝が入っていますね。それに少し斜めになっているような気がします。これはスリットをダストポーチと連結し、水を流せば野菜の皮やお皿についた食べかすなどが自然とポーチに流れるようになっているのだとか。これは便利!ぜひ使ってみたいですね。

他にも洗面台は継ぎ目のない一体成型にすることで、ひと拭きで掃除ができるようにしているのだとか。目地にごみや汚れが溜まる心配もないので、主婦の皆さんに特に喜ばれるそうですよ。こうして実際に見学してみて、良いなと感じた何気ない設備の工夫も、努力してつくられているのだと思うと、感動もひとしおです。

クローゼット奥にダボレール(等間隔に穴が開いたレール)を設置し、棚板固定用の金具やハンガーパイプを設置する高さを自由に調整できる。モデルルームの子ども部屋ではトップスとボトムス用に、上下2本のハンガーパイプをレイアウトして、子どもが洋服をコーディネートしやすくしている

シンク内に落ちたゴミを、野菜や食器を洗う際に流れる水の力を活用し、シンク手前のレール(溝)を伝って排水溝(写真左上の三角形部分)に押し流す優れもの。排水溝の屑籠にネットを設置しておけば生ごみをラクラク処理できる

見学を終えて

東京都心の駅近マンションというと、ニーズは単身ないしパワーカップル向けのコンパクトマンションというイメージがありましたが、ここまでファミリータイプに特化し、リアルな生活に寄り添ったプラン、設備にこだわっているというのは少し意外でした。

東京都心で8階建て。正直なところ眺望にはそれほど期待していませんでしたが、良い意味で裏切られました。言葉や写真では伝えきれないのがもどかしいのですが、これはぜひたくさんの人に現地で体感してほしいですね。

ちなみに「リビオ文京千駄木」は、普通借地権マンションです。土地は借地なので、マンション購入費に土地代が入らない分、一般的に借地権マンションは、所有権マンションより販売価格を抑えられているのだとか。また、借地権マンションは固定資産税が土地を所有しない分だけ安くなる代わりに、月々の地代がかかります。専有部については、所有権マンションと同じように売却したり、賃貸に出すことはできるそうですよ。

マンション購入を検討する際には、土地の権利形態にも注目してみると、選択肢が広がるかもしれませんね。

今回は【日鉄興和不動産株式会社 住宅事業本部 開発第二部 木村智子氏、坂本真奈氏】にご案内頂きました。ありがとうございます

取材マンション:リビオ文京千駄木
取材協力:日鉄興和不動産株式会社
取材日:2020年2月19日

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