うちレポ×街レポvol.2
通勤も子育てもラクラク! 理想のベッドタウン、春日部
都内で一人暮らし、職場も都内というみなさん。近い将来、結婚や出産をきっかけに郊外へ引っ越そうと密かな計画を温めている人も多いのではないでしょうか。大都市に通勤する人が住民の大部分を占める街を「ベッドタウン」といいますが、関東一円には「東京のベッドタウン」と呼ばれる街がいくつもあります。その中で今回、編集部がおすすめしたい街が「春日部」です。
春日部市は埼玉県の東部に位置する人口およそ23万人の街。漫画「クレヨンしんちゃん」の舞台として全国的に有名ですが、まさしく漫画のように元気な幼稚園児がいるような若々しい家庭にぴったりの街なのです。ベッドタウンに求められるのは、通勤しやすく、子育て支援施設が充実し、公園や緑が豊かなこと。まさに理想のベッドタウンである春日部の魅力を紹介しましょう。
なにせ都心に通いやすい
在宅ワークへの切り替えが進むご時世とはいえ、そうはいかない仕事もまだ多く、通勤の便はやっぱり気になるポイントですよね。春日部の玄関口である「春日部」駅には東武鉄道の2路線が乗り入れ、急行などすべての電車が停まります。群馬県の「伊勢崎」駅から「浅草」駅に向かう東武スカイツリーライン(「伊勢崎」駅と「東武動物公園」駅間の名称は「伊勢崎線」)は、「浅草」をはじめ「北千住」「押上」「とうきょうスカイツリー」などの駅に直結。そのうえ地下鉄2路線にも相互乗り入れを行っており、日比谷線で「銀座」「虎の門ヒルズ」「六本木」など、半蔵門線で「大手町」「永田町」「渋谷」などといった主要なオフィス街に乗り換えなしでアクセスできます。
もうひとつの東武アーバンパークライン(東武野田線)は埼玉県の「大宮」駅と千葉県の「船橋」駅を結んでいます。特に「春日部」駅から最速15分で到着する「大宮」駅は埼玉県の商業の中心地・さいたま市大宮区に建ち、新幹線6路線含む16路線が乗り入れる巨大ターミナルです。「大宮」駅からはJR埼京線やJR湘南新宿ラインで「池袋」「新宿」「大崎」など、JR京浜東北線やJR高崎線(上野東京ライン)で「上野」「東京」「品川」などの主要都市にダイレクトにアクセスします。江戸時代に日光街道の宿場町として栄えた春日部は、いまも変わらぬ交通の要衝。とにかく通勤に便利なのです。
子育てラクラク、充実の保育施設
関東でベッドタウンと呼ばれる街はいずれも充実した育児・教育環境を整備しています。もちろん春日部は負けていません。まず紹介したいのは「わいわい春日部パーク」。ひとつの建物に保育所、子育て支援センター、児童センターと、育児を支援するあらゆる施設が集まっており、子育て家族には頼もしいスポットです。「春日部」駅の東口から歩いて行ける距離にあって、通勤の途中に寄りやすいのも魅力です。
一方、「春日部」駅西口を出てすぐにあるのが「春日部市保健センター」。乳幼児健診や乳幼児相談、離乳食教室も開いていて、特に初めての子育てでは頼りになる存在です。大型ショッピングモール「三井ショッピングパーク ララガーデン春日部」にも近く、買い物のついでに気軽に立ち寄ることができます。
子育てに欠かせないのが、子どもが思い切り運動できる場所。児童センター「エンゼル・ドーム」は雨の日でも体を動かして遊べる、ドーム型の児童館です。屋内のプレイルームだけでなく、屋外にもローラーすべり台や砂場などの遊具がそろい、水遊びができる噴水やスライダーも備えています。またパソコンコーナーや図書・学習コーナーもあり、知育の面でもバックアップしてくれます。
子どもと遊べる、公園や公共施設
いい街には必ずいい公園があるもの。「古利根公園橋」は全長79m、1984年に完成した全国初の “橋上公園”です。春日部市街を南北に分けるように流れる古利根川に架かります。橋の上のモニュメントは日没後にライトアップされ、季節によって色が変わるので、それを楽しみに訪れる人も多いようです。橋のそばの親水テラスは夕暮れ時の散歩には最適のロケーション。親子で過ごす穏やかな時間を、子どもは大きくなっても忘れないものです。テラスに設けられたイベント広場では、定期的に催し物が開催されています。
古利根川沿いの公園では「牛島古川公園」を忘れてはいけません。季節ごとに桜やひまわり、コスモスが咲く、花の名所として親しまれています。木々に囲まれた遊歩道のほか、複合遊具やすべり台、ブランコなども置かれています。隣が児童センター「エンゼル・ドーム」ですから、セットで遊びに来られます。
最後に、春日部に住んだらぜひ親子で訪れてほしいスポットをご紹介します。「首都圏外郭放水路 庄和排水機場」。春日部の誇る世界最大級の放水路です。放水路とは、大雨で河川からあふれ出た水を地下の調圧水槽に取り込み、洪水を防ぐ施設。ここ「首都圏外郭放水路 庄和排水機場」の調圧水槽の中は見学可能で、巨大な水槽の天井を何本もの大きな柱が支える姿がパルテノン神殿を思わせることから「地下神殿」と呼ばれ、観光スポットとして大変な人気です。併設のミュージアム「龍Q館」では構造模型や映像などで、首都圏外郭放水路のしくみと役割をより深く知ることができます。子どもだけでなく、大人も一緒に楽しみながら勉強できる施設です。
春日部の魅力、感じ取っていただけましたか? ほかにも春日部は大型ショッピングモールやホームセンター、道の駅など買い物スポットも充実していること、街並みの土蔵や寺社などに宿場町の情緒が残っていること、街を紫の藤の花が染め上げる「藤まつり」や巨大な大凧がダイナミックに空を舞う「大凧まつり」など見応えたっぷりの祭事も目白押しなことも知っておいてほしいところ。春日部で歩む新生活、きっと悪くありませんよ。