近未来的!?「空中タッチインターホン」を体験してきました

集合住宅における「共用部の総非接触化」を目指すため、「空中タッチインターホン」の実証実験開始した大和ハウス工業。同社が開発中の分譲マンション「プレミスト津田山」のマンションサロンにて、「空中タッチインターホン」を体験できると、プレスリリースで発表がありました。

SF作品に出てくるような、空中タッチディスプレイ。そつなく操作する主人公はカッコいいけれど、空中で操作する機械なんて身の回りにはないし、まだまだ遠い未来の技術だと思っていました。が、もう“遠い未来の技術”ではないようです。

実際、新型コロナウイルス感染症の影響に伴い、衛生面に対する意識も変わりましたし、モノへの非接触化が叶えられるという点でも、「空中タッチインターホン」はかなり魅力的ですね。まるで映画の登場人物になれたかのように、私、うちレポ新人レポーターT、実証実験に参加し空中タッチディスプレイ体験を楽しんできちゃいましたよ。

集合住宅への導入で「共用部の総非接触化」を目指します

大和ハウス工業株式会社(以下「大和ハウス工業」)とパナソニック株式会社(以下「パナソニック」)、株式会社アスカネット(以下「アスカネット」)の3社は、大和ハウス工業が開発中の分譲マンション「プレミスト津田山」(神奈川県川崎市高津区)のマンションサロンエントランス(※1)において、空中で操作できるインターホン「空中タッチインターホン」の共同実証実験を本格的に開始。アスカネットが開発した空中ディスプレイ「ASKA3D(※2)」と、パナソニック製インターホンを連携させ、「空中タッチインターホン」の実用化に向けて、3社で行う共同実証実験です。2022年1月15日(土)より、マンションサロン来場者をはじめ、一般の人も操作体験をすることができます。実験期間は、6か月ほどを予定しているそう。なんと、集合住宅における空中タッチディスプレイを活用した本実験は、業界では初めて(※3)です!

※1.「プレミスト津田山」への導入予定はありません。
※2.アスカネットが開発した空中に映像を表示できる特殊光学プレート技術。
※3.3社調べ。(2022年1月12日現在)

さてさて、実際に体験してみようじゃないですか!

マンションサロンの入口に設置されていた「非接触インターホン」。機器の前に立つと、部屋番号を入力する数字ボタンや呼び出しボタンが、空中に浮かびあがって表示されます。

サンプル用の番号「*1234」と入力するため、インターホンに手を伸ばしました。手は、実際には機器から10cmくらい離れているのに、番号を間違えることなく入力ができてビックリ!触っていないのに、触っている感じ…!?スマートフォンやタブレットなどのタッチ操作と同じような感覚だったので、まったく難しくなかったですよ。なんてことない単純な操作なのに、なんだか魔法を使っているみたいでした。将来自分が住むマンションのエントランスにこれが設置されていたら…、と妄想。きっと、家に帰りつくたびにキャッキャと楽しめて、子どもも毎日喜ぶんだろうな~と思いました。


なにより興味深いのは、機器の真正面に立って初めて、画面には今何が表示されているのかが正確に理解できるということ。アスカネットが開発した「ASKA3D」は、液晶ディスプレイに映るものを、反射角や入射角といった、光の反射を利用して空中結像させているのです。だから、機器(液晶ディスプレイ)の前に立たなければ、隣や後ろからだと画面が見えづらく、表示されているものが歪んで見えたり、もはや見えなかったりするんです。だから、セキュリティ性の高さもバッチリだな~と思いました。なんて科学的!なんて合理的!実におもしろいですよね!

「空中タッチインターホン」を操作する様子。横から見ても、どんな画面が映し出されているのか全く分かりません

空中結像の仕組みイメージ図

“画面をタッチする”時代から、“空中でタッチする”時代へ!!!

コロナ禍の影響で「STAY HOME」に対する考え方が変わり、家に人を招く機会が多くなったり、オンラインでの買い物が増えたりしましたよね。不特定多数の人が出入りする集合住宅で「空中タッチインターホン」が実用化されれば、入居者や来訪者が、非接触でエントランス内のインターホン操作が可能になり安心できますよね。

近未来的なカッコよさだけでなく、日常の中にあるちょっとした不安や不快感を払拭してくれる。そんな「空中タッチインターホン」の実力に圧倒されました。マンションエントランスじゃなく、たとえばセルフレジや回転ずしのタッチパネルなど、「ここにも欲しい!」ってたくさん思いついちゃいました。心強いこのタッチディスプレイ技術に、安心して暮らせる毎日を期待したいですね。

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