三方海のロケーション×ビッグスケール! 東京湾岸・晴海にメガシティ出現!!

2020年東京オリンピックを前に、次々に誕生するタワーマンションや豊洲市場の整備など、日々刻々と変化を続ける東京湾岸エリア。中でも早くから注目を浴びてきたのが、晴海のオリンピック選手村跡地に誕生するビッグスケールの街開発プロジェクト「HARUMI FLAG」です。これまで様々な噂や憶測を呼んだ一大プロジェクト。その全貌が、いよいよ明かされると聞き、「HARUMI FLAG」マンションパビリオンを見学してきました。

1930年代にタイムスリップ? 期待を加速させる演出にドキドキ

数々の名作タワーマンションが生まれた東京湾岸に、新たな街が生まれようとしています。2020年東京オリンピック・パラリンピック選手村として利用される「HARUMI FLAG」です。

都営大江戸線「月島」駅から歩くこと10分ほど、建設地からやや離れた位置に完成した「HARUMI FLAG」マンションパビリオンに到着。一見、何の変哲もない建物ですが、中に入ってみるとワクワクする仕掛けが満載です。

案内ブースは2階からスタートするのですが、まずその2階に上がるエスカレーターから演出が始まります。真っ暗な中に青い光のラインが走り抜け、ワープゲートをくぐっているような感覚。その先、辿り着いたのは晴海エリアが誕生した1930年代。そこから「HARUMI FLAG」開発までの歴史を追いかけていくと、今度は唐突に海の上に放り出されたではありませんか。

といっても、もちろん水浸しにはなりません。正面だけでなく天井と床、左右の壁面もスクリーンになっているシアタールームでは、ムービー上映前に、東京湾の水面に立って「HARUMI FLAG」を眺めているような不思議な体験ができます。

マンションパビリオンの演出で、既に期待値は高まっていますが、ここからが本番。気になる「HARUMI FLAG」で生まれる暮らしに迫ります。

晴海エリアの誕生から「HARUMI FLAG」ができるまでの歴史を模型と映像を組み合わせたプロジェクションマッピングで魅せるプロローグエリア

正面だけでなく上下左右までスクリーンになっているシアタールーム「VIRTUAL SCAPE(バーチャル スケープ)」。ムービーながら、実際に「HARUMI FLAG」の中に入り込んだような感覚を味わえる

最寄駅は「勝どき」じゃない!? 駅まで内包した湾岸の森

続いて現れたのは、巨大なジオラマ。「HARUMI FLAG」を含む晴海五丁目の全景を一望できます。ここから案内してくれたのは、「HARUMI FLAG」マンションパビリオンの唐澤氏。

「本プロジェクトは、官民一体で約18haもの広大な土地をゼロから開発することで、スケールメリットを十全に生かしたゆとりと多様性を実現しました。例えば、街の中心を走るメインストリートは約50mの幅があり、歩道、自転車道、車道を街路樹によって明確に分離させることで、安全かつストレスなく街区内を移動できる計画となっています」

目を凝らさないとわかりませんが、街路樹で区切られた自転車道がジオラマでも確かに再現されています。歩道に白線を引くだけではないんですね。

しかし気になるのは、最寄駅である大江戸線「勝どき」駅まで徒歩16~20分という所要時間。通勤に不安を感じる人もいそうですが・・・

「物件概要表記では最寄駅は『勝どき』ですが、我々の認識では、計画地北西側に整備されるマルチモビリティステーション(東京BRT発着場)が最寄駅だと考えています。新橋行、虎ノ門行とも途中停車は『HARUMI FLAG』街区内に複数設けられた停留所と『勝どき』駅のみなので、天候に左右されずスムーズで快適な鉄道へのアクセスが可能となります」

つまりBRT(高速輸送バス)を鉄道路線の延長としてとらえ、駅そのものを街の中につくってしまおうという発想なんですね。

スケール感が伝わる「HARUMI FLAG」全体の立体模型。一見、マンションギャラリーでよく見かける普通のジオラマだが・・・

マンションパビリオンで借りられる専用のタブレットを通すとVRにより様々な情報が閲覧できる。EVENT2で流れる3D映像の動きがあまりにリアルだったため、思わず肉眼でジオラマを確認してしまった

「街の景観という点では、駐車場をすべて地下に配置し無電柱化したことで、約50%の空地率の開放感と、約3,900本の中高木による豊かな緑《東京の森》を存分に堪能して頂けると思います。また、三方が東京湾に接するという類稀な立地条件を最大限に活かすために、海側の景観をなるべく阻害しないような棟配置も意識しています。東京オリンピック後に着工を予定しているタワーマンションの48階スカイラウンジからは、想像を超えた迫力の眺望《超望》を体感いただけるはずです」

他にも、足湯やスポーツバー、工房など「HARUMI FLAG」のすべての居住者(賃貸住宅は除く)が利用可能な26の共用施設(スカイラウンジ含む)や、遊具が設置された屋外広場、水遊びができるせせらぎ、雨水を貯水・浄化し再利用するエコシステム、約300台分(予定)のコミュニティサイクルポート(※1)、まだ詳細は未定ながら季節ごとの様々なイベントなど、暮らしを彩る様々な仕掛けが目白押しで、とても紹介しきれないほどです。

「『HARUMI FLAG』は、幅広い世代が豊かに交わり、様々な価値観やライフスタイルを許容できる、人と街が循環しながら成長していく、そんなプロジェクトになっています」。そう語る唐澤氏からは、プロジェクトに対する確かな自信が感じられました。

「HARUMI FLAG」マンションパビリオン 所長代理 唐澤 豊成氏

※1.コミュニティサイクル:都内のポートならどこでもレンタル・返却可能な自転車のシェアサービス

専有空間はオリンピック仕様! 随所に見られる世界基準のおもてなし

分譲マンションだけでも19棟、1000を超えるプラン(カスタム含む)が用意されているという「HARUMI FLAG」。マンションパビリオンでは、フルサイズ4タイプとハーフサイズ1タイプ、計5タイプのサンプルルームを見学することができます。

さっそく、フルサイズのサンプルルームのひとつに入ってみましょう。と玄関をくぐり・・・おや?何やら違和感を覚えます。

「あまりなじみがないかもしれませんが、玄関に上り框がないんですよ。共用廊下と住戸の床高も揃っているので、共用廊下から住戸へのエントリーも安全かつスムーズです」

共用廊下からリビングまで、玄関扉の仕切り以外足元に凹凸がないのは安心ですね。フルフラットフロアは、靴を脱ぐ習慣のない国では自然なのかもしれませんが、新鮮な感覚です。

「さらに住戸内の廊下幅は車椅子でも余裕で曲がれる1mを確保しています。また、洋室の天井高をリビングと同じ2.5m以上(一部住戸を除く)とし、アウトフレーム工法や配管の工夫により室内の凹凸を極力減らしたことで、すっきり広々とした住空間を実現しています。平均専有面積は約85㎡になる予定です」

選手村としては、パラアスリートが利用することも想定して設計されていることから、車椅子でも安心して過ごせるなど、バリアフリーの思想もHARUMI FLAGには継承されているそうです。

オリンピック選手村として、世界各国のアスリートを迎えるという特性を継承。共用廊下と住戸の床高を同じにし、上り框すらないフラットフロアとするなど、ユニバーサルデザインを取り入れている(88Typeのサンプルルーム)

天井高が同じため、洋室とリビングの仕切りを取り払うと、元々ひとつの部屋だったかのようなすっきりとした開放感が生まれる(95Typeのサンプルルーム)

他にも眺望をデジタルサイネージでチェックできたり、洗面室を経由してキッチン・洋室・廊下に出入りできる回遊性の高いプランなど、5つのサンプルルームだけでも豊富な暮らしを体感できます。これだけでも迷いそうですが、1000以上も用意してしまうとは・・・ちょっと驚きですね。

風景が一変する予感! 着々と進む「HARUMI FLAG」建設の現場へ

怒涛の「HARUMI FLAG」マンションパビリオン見学を終え、パンクしそうな頭を整理しつつ、最後は建設現場である晴海五丁目へ。晴海の端(一丁目)から端(五丁目)まで20分弱、「HARUMI FLAG」の入り口(晴海通りと環状2号線の交差点)へ辿り着くと、すでに新しい街は姿を現していました。

晴海通りから続く「HARUMI FLAG」のメインストリートは、ジオラマを見ながら説明を受けた以上に広く感じられます。建物は既に着工していて、パッと見完成しているように見える建物も。この場所に、確かに新しい街が生まれるのだと実感します。

建設地には関係者以外入れませんでしたので、残念ながら整備が予定されている突端の「晴海ふ頭公園」から三方海の”超望”を体験することは叶いませんでしたが、大規模開発の迫力はひしひしと伝わってきます。

マンションパビリオンがオープンしても、具体的な住戸の販売価格やオプション費用、複合商業施設に入るテナント、コミュニティイベントの内容など、まだまだ未定の要素も多く、今後の続報でさらなる驚きが待っているかもしれません。ちなみにタワー以外のマンションは2022年秋ぐらいの完成予定。となると入居はその先・・・ちょっと遠いですね。

ここに新しい街「HARUMI FLAG」が完成すれば、東京湾岸の風景が一変するのはではないでしょうか。

晴海通りと環状二号線の交差点から見た「HARUMI FLAG」建設地

建設地では想像以上に建物の建設が進んでいた。完成した「HARUMI FLAG」がどんな街になるのか、早くも楽しみで仕方がない

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