やっぱり本物がいちばん!

突撃!完成済マンションレポート vol.4

埼玉県初の高層ZEH-M(ゼッチ・マンション)「ルネ上尾」に突撃

新築マンションというと、実物を見られないまま完成前に購入を決めないといけないことも少なくないですよね。でも、実際に出来上がった建物は完成パースよりも、ずっと迫力があって魅力的なはず。そこで「うちレポ」取材班が完成したマンションへ突撃し、実物マンションの内側を紹介していきます。第4弾はJR「上尾」駅から徒歩7分に完成した埼玉県初の高層ZEH-M「ルネ上尾」。アクセスや買い物環境がバランスよく整い、意外とグルメな街・上尾に誕生した新世代のマンション、その実力を体感してきました。

フラット&ストレートな快適アプローチ。電線がない街の開放感は格別

梅雨時ながら雲間に青空が見える好天に恵まれた6月下旬。今回訪れたのはJR「上尾」駅。埼玉県のメインターミナル「大宮」駅から湘南新宿ラインの特別快速なら1駅6分、通常の高崎線でも2駅7分で、池袋・新宿・渋谷・上野・東京といった都心主要ターミナルに直通アクセスできる、うちレポ編集部でも最近、注目していたエリアのひとつです。

そんな「上尾」駅ですが、まず驚いたのが駅自体の広さ。ベビーカーが横並びで何台通れるかというくらい改札前の自由通路は広く、屋根も高くて快適。ペデストリアンデッキが百貨店やショッピングモールと直結しているので、買い物も安心スムーズです。

また、タリーズコーヒーやサイゼリアなどが入る駅ナカ商業施設「E'site上尾」もあるので、駅での待ち合わせや、電車に乗る時間を調整する際の時間つぶしなどに重宝しそうです。

そして駅の外にも驚きが。駅の西口には電線がなく、道もタイル舗装された商店街「モンシェリー通り」があり、ふらりと立ち寄りたくなる飲食店も。

「上尾」駅改札前の自由通路。トランクケースなどの大きな荷物を持っていても、ベビーカーを押していても悠々と移動できる

電線がなくスッキリとしたモンシェリー通り。しっかり舗装されているので、快適に歩ける

取材前に少し時間があったので、「お多福」という居酒屋でランチを頂くことに。豊富なメニューから選んだ「梅と大葉入りササミフライ」定食は梅肉たっぷり、衣サクサクで食べごたえ十分。ぐるりと歩いて回ると、他にも気になるグルメスポットが何件も。やはり電線がないと歩いていて気持ちが良いですね。

さて、あまり寄り道ばかりしていられませんので、本題のマンションへ向かうべく、東口へ。なんと電線類が地中化されているのはモンシェリー通りだけではありませんでした。東口からまっすぐ伸びる市役所通り、そして直交する旧中山道にも電柱・電線が見当たりませんね。道幅も広く、空が広く見えます。

ここから目的の「ルネ上尾」までは市役所通りを真っ直ぐ歩いて5~6分でしょうか。ペデストリアンデッキで旧中山道を渡って、対面のビル「A-GEO・タウン」から市役所通りへ出られるので、思った以上にアプローチは快適です。「A-GEO・タウン」の1階には食品スーパー「ヤオヒロ」も入っているので、仕事帰りにサクっと買い物が済むのも便利。生活環境の水準は想像以上に高そうです。

メニューが豊富で目移りするモンシェリー通りの居酒屋「お多福」。小鉢に漬物も付いて、ボリューム満点。ご飯は無料で大盛りにできるので、食べ盛りの子どもにも嬉しい(写真のふつう盛りでも、十分ボリューミーです)

「上尾」駅とペデストリアンデッキで直結する「A-GEO・タウン」。1階に下りて突き当りの「ヤオヒロ」を右折すれば市役所通りに出られる

市役所通りに出たら、市役所方面に向けてフラットな道を一直線。市役所通りに出てすぐ、一番奥に、ひと際目立つ青い建物が。今回のターゲット「ルネ上尾」をロックオンしました。早速向かいましょう。

「上尾」駅のペデストリアンデッキからでも「ルネ上尾」のブルーを纏った外観ははっきりと識別できる。市役所通り沿いにも、バイシクルショップや洋菓子店、イタリアンレストランなどがあり、駅からの家路もお散歩感覚で楽しめそう

空に映える美しいデザイン&ゆとり溢れる共用空間

「ルネ上尾」の第一印象は、遠目からも感じた美しい「青」を纏った外観。その正体はガラス手摺り。従来のガラス手摺りは、無色透明か黒系以外は、どこかくすんだ色味が多い印象でしたが、「ルネ上尾」に採用された新色のガラス手摺りは本当に鮮やかなブルー。

遠目からは平面に見えましたが、ガラス手摺りの間にアクセントとなる濃淡2色のルーバーを配して風の通り道を設けたり、微妙に面をずらして細かな凹凸を付けることで躍動感を生み出すなど、ガラス張りの市役所と対を成すシンボリックなデザインに仕上がっています。

メインエントランス脇にはリモートワークに対応できるWi-Fiやコンセント完備のラウンジがあり、ガラス越しに「SAKURAテラス」と名付けられた中庭の植栽を眺めながら寛ぐことができます。どことなく、和の趣も感じさせるこのラウンジにもちょっとした遊び心が隠されていて、なんと中央テーブルにセッティングされた椅子が全部違うデザインになっているそう。言われてみると確かに!自分のお気に入りの椅子に座れたら、いつもより仕事や勉強が捗りそうです。

マンションの第一印象を決定づける美しい色合いのガラス手摺り。基壇部のアースカラーや植栽との相性も抜群

折り上げ天井や壁面にルーバー越しの間接照明を配置するなど、デザインにもこだわりが感じられるラウンジ。ガラス越しに見晴らす中庭は、「SAKURAテラス」の名の通り、春にソメイヨシノが花を咲かせるという(総合地所提供写真)

さていよいよモデルルームへと、意気揚々と奥へと進み、すぐにその足が止まりました。その理由は、ベビーカーも悠々すれ違えそうな共用廊下の広さ。玄関ポーチもしっかりと設けられているので、住戸の玄関扉が開いても問題なし。ストレスなく移動できます。意外と見落としがちですが、共用廊下の広さは生活するうえで重要ですよね。

デザイン面でも、木調の床と脇に配した植栽が相まって、ちょっとした小径のような雰囲気にほっと落ち着きます。敷地の共用廊下側には40台分(住戸の50%!)の平置き駐車場があり、開放感もGOOD。ここまで上尾という街に感じていたゆとりが、マンションの中にまで連動しているようなつくり込みに関心しきりです。

なお、この日はあいにく、雲がかかっていて見えませんでしたが、快晴の日には5階くらいでも共用廊下から富士山が見えるそうですよ。

広々とした共用廊下。80世帯が暮らし、毎日たくさんの人が行き交う空間だからこそ、ストレスなくすれ違える広さがあることは、快適な生活に直結する

ZEH仕様の快適住戸。暮らしをアレンジしやすい間取りの工夫も随所に

ここまででも見応え十分でしたが、ここからが本番。まずは5階のモデルルームD-typeへ。70.55㎡の3LDKですが、アウトフレームで室内に凹凸が少なく、スッキリしていますね。

LDKと隣室を仕切るウォールドアを開放すると、奥行き2mバルコニーと大きな窓とが合わさって、かなり広々とした印象です。

そして何より静かではないですか。市役所通りと中山道という大きな2つの通りに面しているにもかかわらず、全く外の音がしません。ZEH-Mの基準を満たす工夫のひとつとして、気密性・断熱性を高めるために採用した二重サッシの副次効果なのだとか。実際に見学したお客さんの中にも「え、音がしない」と驚く人が多いそうですよ。

そして「ルネ上尾」のZEH-Mとしての目玉が全住戸に標準搭載された床暖房と連動する高効率エアコン「コロナエコ暖クールエアコン」。一度設定すれば、エアコンと床暖房が連動しながら自動で室温を調節してくれるという優れもの。だいたい30分くらいで室内を適温に調節してくれる上、人感センサー付きで消し忘れの心配もないんだとか。最近の家電は賢いですね!

長谷工コーポレーションと(株)コロナが共同開発した床暖房連動高効率エアコン「コロナエコ暖クールエアコン」は、令和元年度の「地球温暖化防止活動環境大臣表彰」(技術開発・製品化部門)。高性能エアコンは自分で買うとなると、意外と高額なので、全住戸のLDKに同エアコンが標準搭載されていることも、好評の要因だという

続いて向かったのは1階一番奥、南の角住戸にあたるモデルルームFg-type。88.44㎡の3LDK+サービスルームに加え、14.59㎡の専用庭付き住戸です。リビングと高さを揃えたコンクリート舗装のテラスと、芝生の庭が区別されているので、テーブルや椅子をセッティングしたり、掃除や手入れもしやすそうです。

もちろん、この住戸にも「コロナエコ暖クールエアコン」が搭載されています。気候が穏やかな時期はテラスで、夏場や冬場は窓越しに庭を眺めながらリビングで寛ぐ。贅沢ですね。

また、本プランでは、節水シャワー、タッチレス水栓など、消費削減率を高める工夫もちりばめられているそうです。子どものころは特に、シャワーや水栓の放水量に無頓着になりがちなので、子育て家族の家計にとっては、頼もしい存在と言えそうです。

そしてもう一つ、ZEH-M仕様ではありませんが、長谷工独自の可動収納ユニット「UGOCLO(ウゴクロ)」も注目ポイント。これはその名の通り、2つの部屋の間で、自由に配置を動かせるユニット型の可変式クローゼット。収納という固定空間ではなく、ウォークスルーにしたり、2部屋を完全に仕切って対面式のクロゼットにしたり、今だとDENとしてリモートワークやオンライン会議スペースに活用したり、まさに変幻自在。秘密基地を組み立てるようなワクワク感もあって、暮らしが楽しくなりそうですね。

コロナ禍でなかなか取材が出来なかった中、久しぶりのマンション見学。いつもより少しテンション高めでお届けしましたが、いかがだったでしょうか。こうして完成したマンションを見学し、改めて図面やパースからでは分からない情報がたくさん詰まっていると実感しました。暮らしを左右する大きな買い物ですから、マンション購入を検討されている皆さんもぜひ、一度は完成済みマンションを見学してみることをおすすめします。

一段と開放感に包まれた専用庭付きの1階角住戸、モデルハウスFg-typeのリビング。リモートワーク中の息抜きもしやすそうだ

一見、普通のウォークインクローゼットに見えるが、2部屋間で位置を異動したり、中身を自由に組み替えることで、ライフスタイルに合わせたオンリーワンの空間を作り出せる「UGOCLO(ウゴクロ)」

「UGOCLO(ウゴクロ)」を活用した一例。忙しい朝、洗面室とは別に、専用のドレッシングルームを用意するなど、工夫次第で暮らしがぐっと快適になりそうだ

取材マンション:ルネ上尾
取材協力:総合地所株式会社
取材日:2021年6月29日

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