築地で等価交換方式のマンション着工<旭化成レジデンス>
旭化成レジデンスが着工した「(仮称)築地6丁目プロジェクト」の現地は、築地本願寺や築地場外市場に隣接する、銀座へ徒歩圏の魅力的なエリア。日比谷線「築地」駅から 徒歩3分、地上11階建ての総戸数166戸で、完成は2021年10月の予定です。
現地は老朽家屋が密集し、災害時の倒壊や延焼火災の恐れが指摘されていました。道路幅が狭く、工事車両や緊急車両の進入が困難な上、狭小の敷地が多く、個々の敷地における単独の建替えは困難。街の再生は長年の課題とされていました。
同社ではこれまでも等価交換方式による事業を多く手掛けてきた経験から、今回のマンション着工にこぎつけました。何といっても38人という地権者の多さが事業化の大きなハードルとなったようです。共同事業者としてマンショを建築した後、地権者へ再び権利を分配する。等価交換事業は古い木造住宅の密集エリアを整備、再生する手法として、これからの東京で有効な手法のひとつといえるのではないでしょうか。